「おおた歯科・口腔外科クリニック」歯科ブログ「いつ？」について

歯科衛生士の岡田です。

みなさんは1日のうち、いつ歯磨きをしていますか？

起床後、食後、就寝前…が基本だと思います。

どれも大切なんですが、もし順位をつけるとするとどのタイミングが一番大切だと思いますか？

実は…「就寝前」なんです。そして次に「起床後」です。
実は、と言ってもご存知の方も多いかと思います。

「就寝前」が一番大切な理由は、寝ている間は唾液の分泌量が減るからです。
唾液は細菌の増殖を抑えて歯を守る作用があります。
つまり唾液の分泌減少は、細菌の増殖につながります。
就寝中の細菌増殖を少しでも抑えるため、就寝前の歯磨きはとても重要になります。

「起床後」が重要なのは、就寝中に細菌が増殖した口の中を清掃するためです。
もし歯磨き前に飲み物を飲んだり、朝食を食べたりすると、口の中の細菌まで、一緒にカラダの中に入ってしまいます。
起床後は、飲食をする前に歯磨き(せめて、うがい)をするよう心がけましょう！

食後の歯磨きも、重要でないということではありません。

食べ物を食べたすぐ後は歯が酸性になりもろくなるため、
唾液により再石灰化、中和される食後30分経ってから歯磨きするとよい…という意見もあります。
しかし、毎食後30分経ってから磨くというのも現実的ではありません。
かといって放っておくと、細菌が増えてしまうので、実際問題としては、「食後は研磨剤などの入った歯磨き粉を避け、やさしくブラッシクングする」とよいかと思います。